女性国会議員ら 橋下氏の発言を相次ぎ批判

2013年05月16日 19:28

 日本維新の会の橋下徹共同代表の従軍慰安婦問題に対する発言や在日米軍沖縄司令官との会話での性的エネルギー発散を意図した風俗業活用を促すような発言などに対し、民主、社民、生活などの女性国会議員が超党派で16日、抗議の記者会見を行った。

 橋本氏と同じ大阪を地盤としている辻元清美衆議院議員(民主党)は「大阪の子どもをグローバル人材に育てると言ってきた人がグローバルな人権感覚がないということを世界に知らしめたということで大変恥ずかしい」と厳しく批判。

 辻元議員は「(橋下発言は)戦争遂行に女性の性を利用することを肯定したに等しく、女性の人権侵害だけでなく、男性に対する侮辱であり、男とはそういうものと言わんばかりの発言で、大阪の恥だと思う」と非難した。

 蓮舫参議院議員(民主党)も「大阪市民を代表する市長として、公党の代表として、橋下発言は時代錯誤も甚だしい、暴論」と批判。「米軍のオペレーションに口を出すことは外交的に大変な損失であり、一日も早く謝罪、撤回し、自らの立場を市民に問うくらいまで考えるべきだ」と国益を損ねる発言との認識を示した。

 社会民主党の福島みずほ党首は前日に党としての談話も発表しているが「日本軍の軍事的性的奴隷問題がアジアの女性の人権を剥奪し、女性の尊厳と名誉を深く傷つけたことへの思慮も、軍や基地の構造的問題だという認識も持ち合わせていないもので、言語道断」とし、発言の撤回とすべての女性に対する謝罪が必要とした。(編集担当:森高龍二)