甘利明経済財政政策担当大臣は16日、ことし1月から3月期の四半期別GDP速報で「実質成長率は前期比年率3.5%と2四半期連続のプラスになった」と発表した。GDP成長率は実質で0.9%、名目で0.4%のプラスになっていた。
甘利大臣はプラスとなった要因について「家計のマインドが改善するなかで外食や自動車などを中心に個人消費が大きく増加した。海外景気の底堅さなどを背景に輸出が増加に転じたなどがある」と語った。また甘利大臣は「安倍内閣の経済政策の効果が現れ始めているものと考えている」と経済政策の効果の現れとの認識を示した。
そのうえで甘利大臣は「世界経済の緩やかな回復が期待されるなかで、大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略の3本の矢に一体的に取り組むことで着実な需要の発現と雇用創出が見込まれ、民需主導で持続的な景気回復が進むと見込んでいる」と語った。そのうえで「雇用と所得の増加を伴う経済成長を実現していきたい」と述べた。(編集担当:森高龍二)