強まる右傾化を懸念 菅元総理

2012年10月29日 11:00

 菅直人元総理は「自民党や第3極を標榜する勢力の右傾化傾向が強くなっている」と保守化が強まる傾向を懸念した。

 また、第3極について「もともと、自民や民主にいた人が中心で、自民や民主にいた時にできなかったことが、第3極ならできるというのは不可解だ」と疑問を呈した。

 そのうえで、菅元総理は「消費税をめぐって民主党から多くの議員が離党したが、わたしは我慢して踏みとどまっている議員の方が本物だとみている」と小沢一郎氏ら消費税引き上げに反対して離党した議員を批判した。

 ただ「消費税増税は公約になく、社会保障の具体部分は国民会議に棚上げ、消費税増税先行の民主・与党から離脱し、筋を通した小沢氏らを評価する」声も国民に多いことは事実だ。

 石原慎太郎の都知事辞職、石原新党設立の発表に重なったことから、国民の生活が第一の結党記念パーティはマスコミの取り上げは小さくなったが、ホテルニューオータニ東京の会場には4200人にのぼる「ホテル始まって以来」という人数が詰め掛けた。この事実について、野田佳彦総理は反省すべきではないのか、との声もある。(編集担当:森高龍二)