国民が政府に望む政策で7割以上の人が「医療・年金などの社会保障構造改革」であることがわかった。また、景況や雇用情勢の悪さを反映して、景気対策や雇用・労働問題に関する政策を求める声がここ数年増え続けている。
これは、内閣府が今年6月4日から21日にかけて全国の20歳以上の男女1万人を対象に調査員による個別面接聴取方式での「国民生活に関する世論調査」でわかったもので、6252人から回答を得ていた。
それによると、医療・年金などの社会保障構造改革を求める声は70.8%と昨年6月調査に比べ2ポイント減少したものの、2004年以来6年連続1位の座にある。次いで、景気対策が昨年に比べ6.4ポイント増え62.5%で昨年の3番から2番に浮上。景気対策を望む声は2007年から増えている。逆に、昨年2位だった高齢社会対策は58.1%と昨年より0.9ポイント増加したものの3位になった。
雇用・労働問題への政策も44.7%から今回は51.1%と6.4ポイント増加。雇用・労働問題は2005年の37%から、2006年39.5%、2007年42.3%、2008年44.7%と毎年、希望する声が増えている。
(編集担当:福角忠夫)