三菱(6503)、IHジャー炊飯器「炭炊釜」の新商品を発売

2009年07月06日 11:00

k090705_011_2

三菱電気から8月1日に発売される、吹きこぼれを出さずに沸騰後も高火力を持続できる超音波圧力IHジャー炊飯器「NJ-UX」「NJ-UV」の2タイプ。「連続大沸騰」や「可変超音波吸水」などの機能により、ごはんをさらにおいしく炊き上げてくれる。

 三菱電機 <6503> は、沸騰後も火力を落とさない連続通電の大火力”連続大沸騰”でうまみ成分量を増やす炭炊きシリーズ「炭炊釜(すみだきがま)」の4機種と、普及タイプの超音波圧力IHジャー炊飯器の2機種を8月1日より発売する。

 米が主食である日本人にとって、ジャー炊飯器は365日、毎日欠かせない生活家電。いかにふっくらと美味しく炊き上がるかの研究を各メーカが競い合い、開発を行っている。

 その研究の成果として、これまで同社は、06年に発売した純度99.9%の炭素材料から削り出した内釜でおいしさを追求した炭炊きIHジャー炊飯器「本炭釜」に続き、07年には、内釜や本体などに炭コートを施して加熱効率を高めた炭炊きシリーズ「炭炊釜」を発売し、登場以来、好評を得てきた。09年2月に発売した、世界初の蒸気を出さないIHジャー炊飯器「蒸気レスIH」は「連続大沸騰」による、うまみ成分の増量を実現している。

 同社の09年度のジャー炊飯器の需要は約588万台(前年比約99%)とほぼ横這いに推移すると予測。高火力でおいしく炊き上げるIHタイプの構成比は約67%に達するものと見込まれている。

 今回の新商品は炭炊釜シリーズに初めて”連続大沸騰”を適用。上記の「蒸気レスIH」が出るまでの炊飯器は、沸騰後のふきこぼれを防止するために、間欠的に通電していたが、この新製品は本体天面に業界最大容量約300mlの「特大うまさカートリッジ」を搭載。内部でふきこぼれをしっかりと受けとめることで、沸騰後も火力を落とさない連続通電を可能にしている。このカートリッジ内に溜まるうまみ成分量を約90%増やし、蒸らし時にごはんに還元することで、おいしさを一段と引き立てる。

 また、予熱(仕込み)工程時に超音波による微振動で、お米の吸水を促進させ、ツヤやハリを引き出す同社独自の「超音波吸水」機能をさらに進化。超音波微振動に強弱をつけた「可変超音波吸水」機能も搭載。強さが一律のこれまでの超音波微振動から、炊飯モード(もちもち、しゃっきり)にあわせて強さを変える「可変超音波吸水」で、お好みに合った食感に炊き上げる。

 さらにごはんに比べて低カロリーなリゾットを短時間で手軽に調理できる専用モードも搭載。基本のリゾットを本体で自動調理してから、お好みの具材を加えて変化のある味を堪能できるという。そのほかにも、雑穀米モードなどを新たに追加している。

 近年の健康、内食志向をふまえた上記のような機能の搭載も時代のニーズを捉えた画期的な点であると考えられる。今後も同社は、市場トレンドをしっかりと睨みながらも、原点となるふっくらとした米が炊き上がるジャー炊飯器を開発、ユーザーに提案していく構えだ。