検出時間半分 研究用新型インフルエンザ試薬

2009年06月04日 11:00

 ロシュ・ダイアグノスティックスはインフルエンザウイルスの中のA型/H1N1ウイルス(新型インフルエンザ)を選択的に同定する検査試薬「インフルエンザA型/H1N1ウイルス検出用試薬」を研究用として、大学や研究機関の研究者や製薬企業の研究分野の研究者を対象に販売する。従来に比べ検出所要時間が半分に短縮される。

 検出試薬はインフルエンザA型に属する幾つかのウイルスの中からA型/H1N1ウイルスを選択的に同定する検査試薬で、簡便かつ多検体処理が可能なリアルタイムPCR法に対応する。従来のインフルエンザウイルス検出に用いられていた方法では3時間を要したが1・5時間に短縮できる。また工程中のコンタミネーション(汚染、異物混入など)を最小限にできる。

 検査は(1)と(2)を組み合わせて使用する。

  (1)「Real Time ready Swine Inf A/H1N1 Detection Set」新型インフルエンザウイルス検出可能なリアルタイムPCR用プライマー・プローブセット 8万3000円 <100テスト:Inf A検出100反応分(100検体分)、H1N1検出100反応分(100検体分)。

 (2)「Real Time ready RNA Virus Master」リアルタイムPCR用マスターミックス試薬2万5000円 <100テスト:100反応分(50検体分)>
インフルエンザAの同定とH1N1の同定は別の検出反応であるため、(1)の検査にて1検体を同定するためには(2)のマスターミックス試薬は2反応分が必要。

 対象機種は同社のライトサイクラー(R) 480 システムII」、「ライトサイクラー(R) DX400」、「ライトサイクラー(R)ST300」
(情報提供:エコノミックニュース 編集:南)