きょう、5月1日から不正大麻・けし撲滅運動(厚生労働省、都道府県主催)が始まる運動期間は6月30日まで。
厚労省によると、大麻や麻薬の原料となる「けし」は大麻取締法、あへん法等により栽培免許を受けた者以外の栽培が禁止されているが、最近では大学生が大麻を栽培して逮捕され、大阪市内では3階建てビルを借り切り大麻を大量栽培していた男らが逮捕されるなど、依然として不正に栽培する事案が後を絶たない。
また、自生している大麻やけしは、厚生労働省や都道府県が毎年、除去作業を実施しているが、こちらも根絶には至っておらず、採取した自生の大麻を乱用して、検挙される事犯も起きている。
平成20年度の不正栽培、自生大麻・けし除去の本数は大麻で約136万本、けしで約224万本にのぼった。
ちなみに、許可なしに栽培してはいけない「けし」は①ケシ(ソムニフェルム種、学名パパヴェル・ソムニフェルム・エル)②アツミゲシ(セティゲルム種)③ハカマオニゲシ(ブラクテアツム種)の3種。
ケシ(ソムニフェルム種)は一重咲きは花びら4枚、色は赤、桃、紫、白など。また、八重咲きもある。開花期の草丈は100~160㎝。花が終わると雌しべが発達してふくらみ、だ円または球形で上部が平たい皿のような形をした大きな果実(長さ3~7㎝、径3~6㎝)になる。八重咲きの花は「ぼたんげし」、「ペオニ(フラワード)ボピー」の名で園芸用に出回ることがあり注意が必要。葉、茎、つぼみは、キャベツの葉のような白味を帯びた緑色。葉は互い違いに茎につき、上部の葉は柄がなく、その基部は茎を抱き込むような形。葉の長さ10~50㎝、幅5~20㎝。