大規模ビル・工場向け省エネ型電気式冷暖房

2009年05月07日 11:00

 中部電力と空研工業が専用水冷式ヒートポンプとヒーティングタワーを組み合わせた大規模ビル・工場向け省エネ型電気式冷暖房システムを共同開発した。7月から販売する。

 大規模ビル・工場向け省エネ型電気式冷暖房システムは(1)従来の電気式冷暖房システムに比べ、設計・設置施工費用が約30%のイニシャルコストを約3割低減できる。(2)また、高効率の専用水冷式ヒートポンプを用いることにより、年間ランニングコストを約2割削減できる。(3)冷・暖房の切り替え操作がスイッチ1つででき、ヒーティングタワーの冷暖房能力当たりの設置面積を33%削減できるなどのメリットがあるとしている。

 同社は「大規模ビルや工場で使用されている従来の電気式冷暖房システムでは、ヒートポンプとヒーティングタワーの組み合わせを事案ごとに個別設計していたため、設計・設置施工費用が割高となり、イニシャルコスト低減の要望が多かったことが、新システムの開発に繋がった」と話している。