収益力改善と競争力強化へ ソニー

2009年03月03日 11:00

 ソニーは収益力改善と競争力強化を目的にエレクトロニクス事業およびゲーム事業のオペレーションを改革する。また、エレクトロニクスとゲームの両事業を統合し、ネットワークにつながる製品やサービスを創出するための体制強化を図る。

 取締役 代表執行役 会長 兼 CEO のハワード・ストリンガー氏がエレクトロニクス事業の経営を統括し、迅速な経営戦略を目指す。また改革の中核として(1)ネットワークプロダクツ&サービス・グループと(2)コンスーマー・プロダクツ・グループを設置する。

 ネットワークプロダクツ&サービス・グループは、ソニー・コンピュータエンタテイメント、パーソナルコンピューター「VAIO」、ウォークマンを含むモバイル製品、ソニー製品の共通サービス・プラットフォームを開発するソニーメディアソフトウェア&サービスで構成。ネットワーク対応の製品やサービスにおいて、イノベーションの可能性やスピードを最大化し、収益力を上げることが任務。全世界アカウント登録数が2000万を達成している「プレイステーション・ネットワーク」のサービス・プラットフォームの活用および拡大が一つの要となる、と同社。

 コンスーマー・プロダクツ・グループはテレビ、デジタルイメージング(DI)、ホームオーディオ、ビデオのコンスーマー・エレクトロニクスの中核製品カテゴリーの事業を統括する。商品力強化とともに、オペレーションのスピード向上および効率化を図り、収益力向上と継続的な成長を可能にする体制作りを徹底的に追求し、新興市場の開拓と成長のためリソースを集中的に投入する、としている。