政府の経済財政諮問会議が12月3日開かれるが、与謝野馨内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当)は2日の記者会見で、3日の諮問会議では「中期プログラムの原則の確認」とともに、「石破茂農林水産大臣から、農業政策についていくつかの提言がある予定」であると語った。
また、「食料自給率50%をめざすということに対して、どういう足取りでやっていくのか諮問会議で検討してもらわなければならない。また、いつまでにその検討を終えるのかということも重要な論議の対象になると思っている」と、食料自給率50%達成へ具体的なプロセス等、実効をあげるための論議を期待した。
一方、財務省が各省庁に来年度の予算編成にあたり示しているシーリングについては「予算編成の一つの大事な約束事として、シーリングというのはきちんと守るというのが、私は、財政のけじめである、と思っている」として、「党内の議論は、当然一般的な経済状況の悪化のほかに、都市と地方の格差があって、地方では、より不況の風を強く感じておられるということで、地方出身の国会議員の方が、地方の自分たちの地元の実情をわかった上で発言されていることなので、その発言自体は尊重されるべきものだと思っている」と予算要求に対する姿勢に理解を表しながらも、財政のけじめとして、シーリングを堅持する姿勢を示した。