来年5月21日から始まる裁判員制度に対応するため、「裁判員のための休暇制度」について、日本経済団体連合会が会員企業197社(同連合会経済法規委員会所属企業)にアンケートした結果、93社から回答があり、回答社の63%にあたる59社が、すでに休暇制度を導入済み、または導入を決めていることがわかった。さらに残りの37%(34社)も「導入を検討する」ことにしており、導入する予定がない、という事業所は皆無だった。
裁判員休暇を有給にするか、どうかでは、86%(80社)が有給扱いとする、としており、12%(11社)が未定。無給扱いは2%(2社)のみだった。
就業規則においての取り扱いで最も多かったのは「従前の規定に解釈上、含むとして、就業規則を改正しない」というもので34%(31社)あり、3社に1社は解釈上での処理で対応するとしている。また、「従前の規定に例示を加え、就業規則を改正した」という事業所が19%(18社)、「従前の規定に例示を加えて、就業規則を改正する予定」という事業所が13%(12社)と、例示を加えることにより、就業規則を改正する、あるいは、すでに行ったという事業所が32%(30社)と、例示追加、あるいは解釈で対応するところが目立った。一方で、新制度を創設して就業規則を改正する、あるいは、すでに改正したとする事業所は19%(17社)だった。また、取り扱いをどうするか未定という事業所も12%(11社)ある。