親しみやすい一般人向け子宮頸がん情報サイト

2008年10月08日 11:00

 グラクソ・スミスクラインが一般人向けの子宮頸がん情報サイト(http://allwomen.jp)を開設した。サイトでは子宮頸がんから身を守るために知っておきたい情報を中心に、子宮頸がんの病態、症状、疫学、原因、治療、予防等の情報をコンパクトに解説しているほか、よくある誤解なども紹介。がんに対する意識がさほど高くない、若い世代にも親しみやすい構成や内容になっている。

 同社によると、日本では、毎年8000人あまりの女性が子宮頸がんと診断され、このうち約2400人が亡くなっている、という。特に20歳から30歳代の子宮頸がん罹患率が増加しており、原因の1つに子宮がん検診の受診率の低さがあげられるという。

 定期的に子宮がん検診を受けていれば異形成(がんになる前の細胞の異常な状態)やごく初期のがんの段階で発見することが可能で、早期に治療することができれば、ほぼ100%の治癒が期待でき、子宮温存も可能になる。

 同社では「子宮頸がん予防に対する新たな手段として、その発症因子である発癌性ヒトパピローマウイルスの感染を防ぐ子宮頸がん予防ワクチンが世界中で開発・発売されており(日本では承認申請中)、子宮頸がん予防ワクチンの承認を待つ現段階では、広く子宮頸がんに対する知識や関心を一般の方に持っていただくことが検診受診率の引き上げにつながる」と一般人向けの子宮頸がん情報サイト開設に至った経緯を説明している。

 また「こうした活動が、子宮頸がん予防ワクチンの承認・発売後に検診とワクチンの併用による子宮頸がん撲滅を可能にする」と期待している。