オリンパスはモニタ画面に従ってマウス操作を行うだけで高精細な蛍光顕微鏡画像が取得できるボックス型蛍光撮像装置「FSX100」を11月4日から国内市場で売り出す。
また、販売に先立ち、10月28日から30日まで名古屋国際会議場で開催される「第67回日本癌学会学術総会」と10月30日から11月1日まで開催される「第46回日本癌治療学会総会学術集会」会場で展示紹介する。
開発された「FSX100」は「顕微鏡は操作が難しい」というイメージの払拭を目指して開発された。そのため、「設定」「観察」「撮影」といった一連の作業をマウス操作で感覚的に行えるように工夫されており、初めて顕微鏡を使う研究者でも作業効率が飛躍的に向上できる。また、フロントカバーを閉じると「蛍光顕微鏡観察に必要な暗室環境が手軽に得られるデザインや高解像力対物レンズ、高精細デジタルカメラなど、オリンパスが培ってきた顕微鏡技術やノウハウにより、高品位な蛍光観察と撮影が可能」とその特長を説明している。
オリンパスでは「研究者へのヒアリングやお客様相談窓口への相談内容から、顕微鏡の操作が複雑で手間を要し、研究者が十分に使用いただけていない事例が多くあることを知りました。そこで、手軽に使えることをテーマに顕微鏡開発に取り組み、今回の製品化にいたりました」と話している。