石油資源開発が、新潟県小千谷市に位置する片貝ガス田において産出テストを行った結果、日産量約29万立方メートルの天然ガスと約33キロリットルのコンデンセート(原油)の産出に成功したと発表した。
今回産出に成功した掘井は、同社が平成24年4月から掘削を進めていた探掘井「片貝SK-29D号井」および、天然ガスの効率的な産出を図るべく設けられた同井のブランチ坑である「片貝SK-29D-1号井」。今後は、今回のテスト結果に基づき、当該ガス田の拡がり等について評価作業を実施し、本井からの将来的な生産開始に向けた準備を進める予定だという。
石油資源開発は、先日、秋田県の女川層タイトオイル(鮎川シェールオイル)における実証試験において、酸処理テストと呼ばれる酸処理液体の注入及び回収をした結果、地表に回収した液体中に少量の原油の混入を確認したと発表するなど、相次いで国産資源の開発で成果を上げている。現在、再生可能エネルギーへの移行が進められているものの、大部分が天然資源に取って代わるまでには多分の過渡期を要するであろう。シェールガスは日本近辺に多く埋蔵されているという。日本のエネルギーの安定供給の為にも、他国に遅れ侵されることなく、こういった開発が急ピッチで進められることを期待したい。