税・財政・社会保障一体改革を 経団連会長

2008年08月04日 11:00

 御手洗冨士夫日本経済団体連合会会長は、新しく発足した福田改造内閣について、「内閣の布陣を見ると、政策通で実行力溢れた人材が多数起用されたと思う」と語り、政策実行へ期待の持てる内閣であるとの評価を下した。
また、衆議院、参議院での与野党ねじれ現象を踏まえて、「野党とは、国民本位・国益優先の観点から、政策協議を積極的に進めて欲しい」と話し、衆議院解散・総選挙を睨んだ党利党略に陥ることなく、国民の目線で政策論議を行い、政策を具体化するよう、求めた。

 また、御手洗会長は「経済は停滞の度合いを強め、国民の閉塞感が増大している。こうした状況を早急に打開するためには、税・財政・社会保障制度の一体改革などが不可欠。新内閣は与党と一丸となって、諸改革を不退転の決意で進めていただきたい。国民への説明責任を全うすることによって、国民の理解と信頼は必ず得られると思う」と語った。