東京大学大学院工学系研究科エネルギー・資源フロンティアセンターと帝国石油は、6月から社会連携講座「持続型炭素循環システム工学」を東京大学大学院工学系研究科エネルギー・資源フロンティアセンターで開設している。開設期間は平成23年5月31日までの3年間。
社会連携講座では、地球温暖化対策としての二酸化炭素の地中貯留と、バイオ技術を用いた二酸化炭素のメタン変換を組み合わせることによって、二酸化炭素をエネルギー源として再利用する持続型炭素循環システムの構築をめざした産学共同研究を中心に、EOR(増進回収法)技術、CCS(二酸化炭素分離貯留)技術、貯留層数値モデル開発などに取り組む。
同大学では、「エネルギー問題は環境問題と表裏一体の関係にあり、両者を個別独立に扱うことはできない。当該センターで展開するエネルギー・資源パラダイム形成の中に温暖化問題に対する工学からの一つの解を明確に反映させることができる」としている。また帝国石油は「長期的な日本のエネルギー安定供給確保に貢献する人材の育成を支援していきたい」としている。