国土交通省の平成19年度宅配便等取扱実績のまとめで、トラック運送の90・4%が「宅急便」と「佐川急便」「ペリカン便」「ゆうパック」の4社で占められていることが分かった。また、同4社を含む上位10便でトラック輸送全体の99・9%までを占めた。
同省では平成19年度の宅配便(トラック)上位4社では「インターネットなどを利用した通信販売やオークション等による需要拡大、各社の営業努力による新規需要開拓などにより前年度を上回っている。一方で、販売競争の影響により前年度を下回った事業者が見受けられる」と大手と他の事業者との業者間格差を指摘している。
同省によると、宅配便取扱個数は32億6159万個あり、このうち、トラック運送が32億2708万個、航空等利用運送が3451万個と、トラック運送が宅配便の98・9%を占めていた。
前年度と比較すると、今年度から郵便事業が調査対象に加わったため、3億2240万個、11%の増加となったが、郵便事業を除いた取扱個数の伸びでは1・7%の微増にとどまっていた。ただ、統計を取り始めた昭和59年度(3億8500万個)以来、右肩上がりで増加が続いている。