水虫原因菌など372菌種を抗菌の紳士革靴

2008年06月27日 11:00

 アサヒコーポレーションと出光テクノファインは、水虫の原因菌である白癬菌など372菌種に対して抗菌・防かび機能を発揮する紳士向け革靴「プレジデント」を共同開発し、8月25日から全国の百貨店、一般靴小売店で販売する。希望小売価格は2万1000円(税込)。また、磨耗の激しいかかと部を簡単に交換できるパーツ「DIYヒール」1対が付いている。

 プレジデントは靴紐、縫い糸を除く、全ての部材に出光テクノファインが開発した抗菌・防かび剤「コーキンマスター」を加工した革靴。酸やアルカリに強く、他の物質とも反応性が低いため、効果が長時間持続する。

 これまで、かかとが磨耗すると修理に出すしかなく、時間と費用の両方がかかったが、プレジデントはかかとが磨耗してくると、赤色のスリップサインがソールに現れ、交換用パーツとの交換の時期がわかる。交換用パーツは1500円(送料込み)。

 また、アッパーに使用している抗菌・防かび仕様の牛革の開発は、元々かびが生え易いことに加え、腹・肩・背中など部位によって緻密差が大きい革繊維に安定的に抗菌・防かび剤を吸着させる点で難点があった。出光テクノファインの持つナノパウダーの均一分散技術を用い、アッパーのキップ・レザーをはじめ、中底の豚革、中底の先端部分の合成繊維など、複数の素材で機能を持たせることに成功した。