イトーヨーカ堂は、千葉県富里市内に約2ヘクタールの農場を借り、8月中に設立する農業生産法人を通じて、農場の運営を開始。今秋以降、直営農場で栽培・収穫した農作物を千葉県内のイトーヨーカ堂6店舗で販売、この6店舗から排出される食品残さを堆肥化して直営農場に搬入する「完全循環型リサイクル網」を構築する。
栽培は大根、キャベツ、人参、ほうれん草、小松菜など5品目で、初年度収穫量は、5品目で約130トンを計画している。
農場2ヘクタールは富里市農業協同組合の組合員の農地を借用し、農業生産法人の構成員であるイトーヨーカ堂とJA富里市の組合員が生産を担当する。
循環型食品リサイクルは、アグリガイアシステム循環型堆肥化センターで7月から行う。 (1)店舗から回収した食品残さをアグリガイアシステムへ搬入(2)堆肥化センタで畜糞、水分調整材などと混合し堆肥化(3)堆肥を直営農場に搬入し、青果物を栽培(4)収穫した青果物を食品残さを回収した店舗で販売(5)店舗から食品残さを回収。同社では「千葉県内における休耕地の増加に歯止めを掛け、耕作面積の拡大につながり、将来的には食料自給率の上昇にも貢献できる」としている。