平成19年中に労働災害で亡くなった人は1357人と昭和30年の統計から以降、過去最少になったことが厚生労働省の調べで分かった。それによると、19年は18年に比べ115人、率にして7・8%減少した。
労災による死亡者のうち、最も多い業種は建設業で461人(全体の34%)、次いで製造業の264人、陸上貨物運送事業196人、商業129人、林業50人と続いた。建設業は前年より47人、製造業で4人、陸上貨物運送事業で2人、商業で22人、林業で7人減少していた。
死因別にみると、墜落・転落事故によるものが361人、交通事故(道路)が337人、挟まれたり、巻き込まれたりが191人、激突が94人、崩壊・倒壊に巻き込まれての死亡が92人だった。中でも、建設業では461人中207人(44・9%)までが墜落・転落による死亡だった。
厚生労働省では職場の安全確保には経営トップの強いリーダーシップの下で、関係者全員が安全活動を実行する必要があるとして「トップが率先、みんなが実行、つみ取ろう職場の危険」をスローガンに6月から啓発、啓蒙に努めていく意向だ。