ビル設備統合監視装置で機能強化商品 ダイキン

2008年05月21日 11:00

 ダイキン工業はビル設備の統合監視装置「D-BIPS(ディービップス)」の省エネ・省管理機能を強化・拡充した『D-BIPS IB(ディービップス アイビー)』を6月1日から販売する。

 ディービップス アイビーはエネルギー消費の多い空調機を自動的に抽出し、その要因と省エネ改善手段をビル管理者に知らせる「省エネ運転ナビゲーション機能(機能名・空調NaVi)を搭載。NaViは、これまで空調機の省エネ運転を行うため人手を介していたエネルギー消費量・運転状態の把握から分析作業を約10分から15分という短時間で自動的に行うことができ、空調機の消費電力量を最大10%削減できる。

 また、電力多消費(冷し過ぎ、暖め過ぎ)の基準値を厳しくしていくことで、改善が必要となった空調機から順に対策を図ることができ、効率的な改善活動が可能になる。ただし同社ビル用マルチエアコンが対象。希望小売価格530万円(税別)。

 同社によると、近年の環境意識の高まりのなか、中・大規模の業務用ビルは建物の規模に関係なく、企業単位のエネルギー管理が義務化される動きが顕在化し、建築物内エネルギー消費の約4割から5割を占める空調機のエネルギー管理は、ビルの所有者にとって課題となっていた。

 同社は今後も省エネルギー管理の普及促進を図り、「お客様に対してビル稼動後の予防保全やマネジメントサービスまで、一貫したライフサイクルを通じた環境負荷低減の提案をしていきたい」としている。