冬柴鐵三国土交通大臣は道路の中期計画の見直しについて、10年計画を5年に期間短縮するなかで、今年度の予算執行から厳格に取り組むとの姿勢を示すとともに「計画中の道路1万4千キロメートルのうち、現在22パーセントが施工中です。そういった工事中のものについても、新しい予測値やB/Cの方式等が出てきたらもう一度やってみます。そのようなものを反映しながら、できるだけ選択と集中という形で経費を削減するような方法で頑張っていきたい。今やっているもの、これから着手するものについても、全てB/C等は着工の時にやっていますが、もう一度やり直して、その上で選択と集中の理念に基づいて、工事も進めていくということですので、道路の構造を変える場合もあるでしょうし、4車線を2車線にする等いろいろなことがその中に反映されていきます。これは道路の質疑で現れた、いろいろな問題点を踏まえてやっていくということです」と語り、国会論議でも約束した、無駄な支出を許さない考えを強調した。また、B/Cの基礎資料になる新しい将来交通予測値ができる時期については「どうしても秋以降になる」との見通しを示した。
また、通学路について「実際問題、歩道がないのですから、どんなに見直しても、絶対的に4万4千キロやらなくてはならないのです。そういうものはやっていかなくてはなりません。ですから、どう優先順位をつけてやっていくかですね。今、22パーセントが工事中で11・49パーセントが未着手ですが、22パーセントの工事中のものを、新しい考え方のもと、どうしていくか。どのように経費を切り詰めていくかということは、その部分に限られます。いずれにしても、国民のご意思もありますので、透明性をもって、皆さんによく分かっていただけるように説明しながらやっていくということに尽きるのではないかと思います」と工事執行にその必要性を明らかにし、国民の理解が得られるように透明性を高める努力をする、とした。