過去最多7400地点で一斉に河川など水質検査

2008年05月15日 11:00

 河川や湖の水質に関心を寄せてもらうきっかけにもなっている市民参加の「身近な水環境の全国一斉調査」が6月8日、最上川や多摩川など全国7400箇所、670市民団体が参加して行われる。今年で第5回を迎える。調査地点は昨年より1900地点多くなり、過去最多になる。

 この調査は「全国統一の手法で同一日に実施し、その結果を分かりやすいマップにまとめることにより、水環境を経年的に把握するとともに、身近な水環境に関する市民の理解と関心を深めてもらおう」と国土交通省が協働して行うもの。

 昨年は47都道府県から8200人が参加し、5473地点で水質検査を実施。全調査地点の37%の地点がCOD値1リットル中3ミリグラム未満で、サケやアユが生息できるきれいな水であることがわかった。

 今年は北海道・名寄市を流れる天塩川をはじめ、帯広市内を通る帯広川、山形県の最上川、埼玉や東京都内を流れる荒川、都内の多摩川、新潟県信濃川、長野県千曲川、琵琶湖と琵琶湖周辺の河川、岡山県旭川、宮崎県大淀川、沖縄県小波津川などで実施される。