華陽(ホワヤン)ペアの卵から初めてのヒナ誕生

2008年04月25日 11:00

 中国から平成11年に日本に贈られてきたトキのつがい、友友(ヨウヨウ)と洋洋(ヤンヤン)の間にメスの子ども(固体番号54・A・03)が生まれ、この子どもと昨年11月に中国から日本に供与されたトキ、華陽(ホワヤン)の間に、初めてのヒナが、ふ化(人工孵化)した。人工ふ化に成功した新潟県佐渡市にある佐渡トキ保護センターでは「2週間程度、育雛器(いくすうき)の中で人工飼育し、その後、保温室に移送する予定」だ。

 華陽(ホワヤン)は4歳で、友友と洋洋のメスの子とは同年齢。センターによると、今年1月21日からペアリングを開始したところ、3月24日に産卵を始め、これまでに3個を産卵。人工ふ化を行うために、4月16日に採卵し、ふ卵器で保温していたところ、4月22日17時05分にふ化したという。ふ化して間もない時の体重は65・8グラムだったが、4月24日現在、75グラムになっている。

 ちなみに採卵のうち、残りの1卵は発育停止してしまったが、1卵はふ化を待つ状態でセンターで見守っている、という。