止まらない新聞購読者減少に電子チラシは有効か?

2013年06月23日 20:02

 昨年の新聞発行部数は、前年に比べて57万部減少している。ともかく新聞を購読する人が減ったというのは誰もが感じていることではないだろうか。実際、筆者の友人の息子はアパートで一人暮らしをしているのだが、ある朝早く目が覚めてアパートの前に出ると、ちょうど新聞配達のバイクがやって来たので、見るともなく見ていると、ポストに新聞を投函したのは一軒だけ。数分後に別のバイクがやってきて投函したのは、最初のバイクと同じ部屋だったそうだ。8世帯の内、新聞をとっているのは1世帯。しかもその家は2紙を購読している様子である。読む人と読まない人が二極化しているのかとも思うが、多分これは稀なケースだろう。人々は新聞を読まなくなっている。今やニュースなどはスマートフォンなどのデジタルデバイスで読む時代だ。

 凸版印刷は、茨城県と共同で、同社が運営する電子チラシポータルサイト「Shufoo!(シュフー)」を活用した自治体情報配信の実証実験を、9月30日まで実施している。今回の実証実験は、増加する新聞の非購読層や急速に普及が進むスマートフォンやタブレットユーザーに向けて同県の自治体情報を配信、より多くの住民に情報を届けるための効果的な配信手法を検証することを目的としている。情報の配信にあたっては、「Shufoo!」の配信エリアを選択できる機能を活用し、コンテンツごとにエリアを選定する。

 具体的には、茨城県の広報誌などの住民サービス情報を電子チラシとして県内の「Shufoo!」ユーザーを対象に、観光・イベント情報誌や物産品・名産品カタログなどを配信するといった取り組みを行なう。「Shufoo!」そしてユーザーに対するアンケートとアクセスログを分析し、効果的な自治体情報の配信手法を検証するとしている。「Shufoo!」は2001年のサービス開始以来、新聞非購読層を中心にユーザー数を拡大。主に、20〜40代の主婦層に利用されているという。

 かつて、社会の木鐸といわれた新聞だが、今やチラシにさえ愛想を尽かされたというのは、言い過ぎだろうか。(編集担当:久保田雄城)