今全国的にスポーツの体罰が問題視されている。つい先日にも文科省から、体罰問題に対する指針が出されたばかり。
そうした中、今度は、北海道の小樽市の北照高校で、このほど同校スキー部監督だった男性教諭(35)が、昨年12月25日、遠征先の韓国で、酒を飲んだうえで、1年生の男子部員2人を平手で、数回殴ったり、蹴ったりしていたと明らかにした。
同校は、北海道教育委員会の体罰調査に「体罰はなかった」と虚偽の報告をしていた。こうしたことが学校の体質として問題なのだ。文科省が全国一切体罰調査を行った時に、各都道府県のスポーツ関係者はなかったと答えていたのが大半、中にはゼロと言ったスポーツ関係者もいた。
だが後に不祥事が相次いで、発覚、こうした隠蔽体質の学校はケースは後を絶たない。どこかいじめ問題と共通しているところがある。 生徒が若い尊い命を落としても、いじめはなかったと学校側が逃げるが、結局後になって謝罪会見する姿を何度見せつけられたことか。
学校側によると男性教諭は、懇親会で酒を飲んだ後、宿舎に戻った際、懇親会で挨拶をしなかったとして、2人に体罰を加えた。2人にけがはなかったが、1人は、体罰が原因で、今年2月11日まで、学校を休んだという。
学校側は、2月8日に体罰の情報を把握、調査の結果、男性教諭が、事実関係を認めたという。同校は、4月の調査で、今回の体罰を報告しなかったことについて、「生徒の立場や保護者の意見を考慮した。隠蔽ではない」と釈明している。
男性教諭は、5月20日に以来退職している。同校スキー部は、スキージャンプの五輪メダリスト舟木和善さんや、アルペンの岡部哲也、皆川賢太郎さんらを輩出したスキーの名門校。(編集担当:犬藤直也)