静岡県牧之原市の東名高速道路で大型トラックのタイヤが外れ、中央分離帯を乗り越えて対向車線を走行していた観光バスに衝突し、観光バスの運転者が死亡、乗客７名が負傷する事故が４月１１日に発生した事態を受け、国土交通省は、ホイール・ボルトとナットの点検を含む日常点検整備と定期点検整備等を確実に実施するよう大型自動車使用者はじめ関係団体に対し、協力要請した。
同省では「事故原因は調査中だが、事故を起こした大型トラックの使用者はタイヤに関する点検を含め、法令で定められた３ヶ月毎の点検を行っていなかったとの情報が得られている。 大型自動車のホイール・ボルトとナットの点検については、日常点検においてディスク・ホイールの取付状態が不良でないことを点検用ハンマーなどにより点検すること、３月ごとの定期点検において、ホイール・ボルトとナットに緩みがないかをトルクレンチなどにより点検することとされており、点検整備を確実に実施することは、道路交通の安全を確保する上で欠かせないものであり、これらを怠ることにより重大事故につながる危険性がある」と呼びかけている。
