日立電線がベトナムに新会社

2008年03月31日 11:00

 日立電線はベトナム ハイズン省(タン・チュン工業区内)に電子機器用電線・配線部品の製造会社Hitachi Cable Vietnam Co., Ltd.を設立する。2009年5月の営業開始にむけて準備に入った。総投資額は18億円程度となる見込み。

  新会社の出資比率は日立電線が85%、日立電線の100%子会社・日立電線ファインテックが15%。新会社は東南アジア地区の電子機器用電線・配線部品製造の大規模量産拠点となる。初年度売上目標は10億円。日本・東南アジア・中国に製品を供給する。将来的には年間売上高100億円規模にまで拡大していきたい意向だ。

  ベトナムはブラジル、ロシア、インド、中国に続く有力新興国の1つであり、2007年1月のWTO加盟により今後の高い経済成長が期待されることに加え、北部を中心に安定した政治、社会情勢、労働力の優れているところが注目されている。「最近では日系等外資系大手電機・電子機器メーカーの進出が相次いでおり、今後、電子機器用電線・配線部品の需要拡大が見込まれる」としている。