「海峡横断道路（具体化すれば）１本、１本、国会に諮るから、それを否決してください」。
冬柴鐡三国土交通大臣は東京湾口道路など６つの海峡横断道路プロジェクトについて、１８日開かれた参議院予算委員会で「プロジェクトそのものを中止すべきだ」との共産党・仁比聡平議員の質問に、「６つの海峡横断道路は、それぞれ、地方では夢として長い間温めてきたものです。それを私の代で芽を摘むようなことはできない。これは長い歴史と意思決定のもとで進められてきたことです。『きっぱり止めなさい』と言われても。わたしは、今後『調査は中止する』と言っているのです。（将来、海峡横断道路が具体化すれば）６つの海峡横断道路の、その１本、１本を国会に諮るから、それを否決してください」とプロジェクトそのものを（国土形成計画から）削除することはできないとの考えを示した。
冬柴大臣はさきの衆議院予算委員会でも、共産党議員から海峡横断道路プロジェクトを（国土形成計画から）削除するよう求められ、この時には「国土形成計画にはどう書くかは慎重に検討させてほしい」と答弁していた。
プロジェクトは東京湾口道路から伊勢湾口、紀淡海峡、豊予海峡、関門海峡、島原天草長島と高速道路等で結び、これを基盤として新たな国土軸を形成することにより、国土の均衡ある発展を期すというもの。
