女性特有の疾病は女医に見て欲しい 7割の女性

2008年03月14日 11:00

 女性特有の疾病を患った場合には7割以上の女性は女性医師の診察を希望。また6割以上の女性は健康に不安を持っていることが富士火災海上保険株式会社が行った女性の女性医療に関する意識調査で明らかになった。

 調査は全国の20歳以上の女性1000人を対象に2月15日から17日に行われた。「女性特有の疾病を患った場合、女性と男性、どちらの医者に診てほしいか」では全回答者の73.4%が女性の医者の診察を望んでいた。

  その理由は(1)自分と同じ体験をしていて、女医の方が、女性の体や病気に関して理解している。(2)精神的なストレスに関しても相談しやすいが主な理由だった。

  「健康に対しての不安」では全体の64.6%が「ある」と回答。その一方で定期健康診断の受診では、仕事を持たない女性の52・8%が未受診。全体では41・1%が定期健康診断を受けていなかった。

  次に女性が求める医療サービスは(1)料金の安さ(2)気軽に相談できる(3)予約が簡単に出来るの3点が上位を占めた。また「よほどのことがない限り、病院へは行かない」と答えた女性が76・8%おり、その理由は(1)小さな症状の場合はおおげさな気がする(2)待ち時間が長い(3)時間が取れない、だった。キャリアと呼ばれる女性や子育て中の女性は多忙を極め、自身の健康に不安を抱えながらも、病院に行く時間が取れないことが分かった。

 また女性特有のレディースドックを知っているかでは29.9%の女性が知っていると回答したが、知らない女性が7割を超えており、周知されていない現状が浮き彫りになった。その一方で86・0%の女性は乳ガンや子宮ガンなど女性特有の病気の早期発見、予防のためレディースドックを受けてみたいと回答しており、女性医療への関心の高さが窺えた。

  女性特有の病気に関連した相談は女性に相談するが56・3%、男性に相談は28・8%と同性へ相談傾向が強かったが、「体に何か症状がある際、まず誰に相談するか」では、夫や恋人など男性に相談するが50・5%、母親、女性の友人・知人、同僚は40・4%と逆転する結果となった。