自宅からスマホに快適に録画番組を配信するNAS

2013年06月29日 19:54

 スマートフォンで動画を見ている時に途中で途切れたり、動きがギクシャクしたり、音がずれてしまうという経験は誰にでもあるだろう。特に高画質の場合はそうした傾向が強い。Wi-Fi環境であればそういったことは少ないが、スマートフォンでの使用は3G回線が主流なので悩ましいところである。もちろんダウンロードしてしまえばこういった問題は解決するが、スマートフォンのハードディスク容量というのは限られたものであるのもまた事実。結局、3G回線下では時として途切れに我慢しながら視聴をすることになり、知らず知らずのうちにストレスを溜めてしまい、動画を楽しむ余裕なんてなくなってしまうことがあった。

 バッファローは、家庭向けNAS (LAN接続機能付きハードディスク)「「リンクステーション」のDTCP+対応モデル「LS410DXシリーズ」を今夏発売する。これを利用することにより録画保存したテレビ番組を、外出先からスマートフォンで視聴することができる。スマートフォンへのデータ転送時の動画ファイルを圧縮する「トランスコーダー」とデジオンが開発した組み込みソフトウェア「DiXiM Media Server」を搭載することによって、配信するコンテンツを遠隔視聴に適した解像度やビットレートをリアルタイムに変換するので、高速通信速度の維持が難しい環境でも映像や音声が途切れないスムーズな再生が行えるとしている。

 一般社団法人デジタルライフ推進協会が策定した「DLPAリモートアクセスロゴ」も取得予定で、ソニーの「nasne」で録画した番組のムーブにも対応するとしている。また、テレビ番組以外の写真・動画・音楽といったコンテンツもスマートフォン・タブレットからアプリで楽しめるパーソナルクラウド「Web Access」機能も搭載している。

 このLASの登場で、動画再生の途切れがどこまでなくなるのかは検証してみなくてはわからないが、少なくとも通勤電車でお気に入りのTV番組を快適に楽しみたいビジネスマンにとって朗報であることは間違いないだろう。夏が来るのが楽しみである。(編集担当:久保田雄城)