参議院の外交防衛委員会理事の佐藤正久議員(自民)は尖閣諸島の国有化に対する日本政府の取り組みについて「すべてが行き当たりばったりに見えてしまう。これでは領土や主権は守れない」と尖閣諸島5島のうち、4島を国有化しながら、民間所有の1島についてはどうするのか、政府の考えや国有化後の絵が見えてこないことなど、政府が進めようとしている方向性が見えてこないと対応を批判した。
佐藤議員は「尖閣諸島5島のうち、大正島はすでに国有化していた。中国はそれほど騒がなかった」としたうえで「今回の国有化は3島のみ。極めて中途半端」と指摘。現在、民間人所有になっている「残りの久馬島をいずれ国有化めざすなら、国有化事に、また、中国と揉めるのか」と懸念するとともに、「国有化は手段なのに、目的と手段をはき違えている」と問題を提起した。(編集担当:森高龍二)