首都圏再拡張に向けた体制構築へ

2008年02月05日 11:00

 2008年度の航空輸送事業計画を策定
 4月から羽田=香港線を毎日チャーター運航
 来年3月開港予定の富士山静岡空港に札幌、沖縄線を1日1往復就航
 【ANAグループ】

 ANAグループは2010年の首都圏再拡張に向けた体制構築へ2008年度(今年4月1日から2009年3月31日)の航空輸送事業計画を策定した。
 それによると、国際線事業では今年4月から羽田=香港線を毎日チャーター運航するほか、「8月開催の北京オリンピック開催を契機に環境条件が整い次第、羽田=北京(南苑空港)路線へチャーター便の運航を計画している」(同社)。
 また、4月1日から台北線の便名を「ANA」グループ便名に変更し、ネットワークキャリア型ビジネスモデルを強化する。
 3月から、関西=青島線を、6月から関西=大連線を増便。関西=杭州線に最新鋭のボーイング737-700型機を投入する計画だ。
 国内線事業では新幹線との競争激化やイレギュラーにも強い運航を目指し、利用客の利便性向上に努めると共に、来年(2009年)3月開港予定の富士山静岡空港に札幌、沖縄線を1日1往復就航させる、としている。
 また、今年4月からスタートする国内線プレミアムクラスの展開を加速させるため、ボーイング777-200型機、777-300型機、737-700型機、767-300型機、747-400型機のシートを順次改修していくことにしている。
 貨物郵便事業では厦門、青島、台北線への増便を図るなど、貨物基本ネットワークを確立する。また、旅客機を改修し、貨物専用機として活用するほか、国際エクスプレス新会社を設立し、事業基盤の強化を図るとしている。