【今週の振り返り】3勝2敗でも高値引け2回で週632円も上昇

2013年07月06日 19:39

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上がる日は170円を超える上昇で、下がる日も下落幅は50円以下と典型的な上向きトレンドに入る

 前週末6月28日のNYダウは114ドル安で15000ドル割れ。6月のシカゴ購買部協会景気指数は市場予測を下回り、6月のミシガン大学消費者態度指数改定値は上回ったが、主要企業の決算が不振だった。7月1日朝方の為替レートは、ドル円が99円台半ば、ユーロ円が129円台前半と円安が進み、100円、130円の大台に近づいた。

 日経平均は69.40円高の13746.72円と13700円台に乗せてスタートしたが午前9時15分すぎにはマイナス圏に落ちる。前場はTOPIXはおおむねプラスでも日経平均は13600円台の小幅安の状況が続いた。後場の午後1時20分頃から日経平均はプラスに転じ、再び13700円台に乗せる。2時30分すぎに13800円台に乗せてそのままフィニッシュ。終値は175.18円高の13852.50円で3日続伸。TOPIXは+16.86の1150.70円だった。売買高は24億株、売買代金は2兆396億円で、商いの勢いはまだ戻らない。

 業種別騰落率のマイナスは鉱業1業種のみ。プラス上位は証券、その他金融、保険、海運、陸運、食料品などで、プラス下位は電気・ガス、金属製品、繊維、不動産、ガラス・土石などだった。

 1日のNYダウは65ドル高。6月のISM製造業景況指数は50.9で好・不況の境目の50を超えて市場予測も上回り、5月の建設支出も前月から0.5%増加したので午前中は173ドル高まで買い進められたが、雇用統計発表週なので午後に利益確定売りで15000ドルを割り込んだ。2日朝方の為替レートはドル円が99円台後半、ユーロ円が130円台前半で円安傾向が続いていた。

 日経平均は116.65円高の13969.15円と高く始まり、9時45分に14000円台に乗せた。しかし10時30分に上海市場がマイナスで始まると先物主導で急落し13900円台も一時割り込む。しかしすぐリカバリーし、香港ハンセン指数がマイナスに転じても影響せず前引けで再び14000円に乗せる。後場はおおむね13900円台後半の小動きだったが、オーストラリア準備銀行理事会が政策金利を据え置いた影響で午後2時30分頃からドル円99円80銭台まで円安が進み、上海市場のプラス転換にも呼応して14000円台に乗せ一段高。終値は246.24円高の14098.74円の高値引けで4日続伸した。終値14000円台は5月29日以来。TOPIXも+21.14の1171.84で高値引け。売買高は30億株、売買代金は2兆3533億円で前日より増加した。

 全業種がプラス。上位は電気・ガス、鉄鋼、不動産、鉱業、その他金融、輸送用機器などで、下位は石油・石炭、情報・通信、食料品、陸運、銀行、その他製品などだった。

 2日のNYダウは雇用統計発表前の様子見ムードに支配され42ドル安。製造業新規受注、新車販売台数が好調で午前中はプラスでも、NY連銀のダドリー総裁が「経済成長率は来年にかけて高まる」と発言し量的緩和早期終了観測でマイナス圏に。3日朝方の為替レートは、ドル円は前夜タッチした100円の大台に定着し100円台後半、ユーロ円は130円台後半で、円安がさらに進んだ。

 日経平均は51.25円高の14149.99円で始まるが、20分ほどでマイナスに沈む。上海市場がマイナスで始まると一段安になり、11時15分からは14000円も割り込むがそれは一時的。後場はプラスになる時間帯もあり、下げても14000円割れはなく底堅い展開。終値は43.18円安の14055.56円で5日ぶりの下落でひと休みした。TOPIXは+1.97の1173.81で「NTねじれ現象」が出現。売買高は28億株、売買代金は2兆3216億円だった。

 上昇セクターはゴム、不動産、鉱業、証券、銀行、輸送用機器などで、下落セクターは電力・ガス、水産・農林、情報・通信、食料品、海運、精密機器などだった。