LINEが、ネット通販などの新たなサービスを開始

2013年08月24日 18:12

 21日、スマートフォン(多機能携帯電話)にて無料通話・無料メールが行えるアプリ、「LINE」を運営するLINE株式会社(旧:NHN Japan)は、2013年の秋頃に、ネット通販事業へ参入する意向を発表した。新しいサービス名は「ラインモール」で、衣料品や雑貨といった商品を取り扱う予定。決済の方法や手数料などの詳細は、今後決定される。

 さらにLINE株式会社は、秋頃にビデオ通信、そして年内に音楽配信などのサービスを「LINE」に追加することを明らかにした。

 現在「LINE」は世界の230ヶ国で利用されており、登録者数は約2億3000万人。うち国内のユーザーは4700万人で、年内には世界の登録者数を3億人にすることを目標としている。今回発表された新たなサービスは、そういった登録数獲得へ向けた取り組みの一環であるとみられる。

 ネット販売サービス「ラインモール」についてLINE株式会社は、「いつでもどこでも、誰もが売り手や買い手になれる手軽さを売り」と述べ、ラインにアカウントを開設している企業や小売店に対しモールへの出店を促し、衣料品や雑貨などのネット販売の場所を提供する。また、それだけでなく、ユーザー同士が「LINE」を使用して連絡を取り合うことで、直接物品を売買出来る場所としても機能させる予定だ。

 「LINE」に追加される予定のビデオ通話サービスの名称は「ビデオコール」で、テレビ電話機能が無料で利用出来るようになる。音楽配信サービスは「ラインミュージック」と名付けられ、様々なアーティストの楽曲を配信したり、ユーザーが購入した楽曲を、ユーザー同士で共有することが出来るようになる。「ビデオコール」は今年の秋から全世界で開始予定。「ラインミュージック」は年内に日本のみで開始し、その後世界でも開始して行く予定だ。

 LINE株式会社の森川亮社長は、21日の戦略説明会にて、「コンテンツプラットフォームとしての自信もつき、ユーザーの方々も新しいサービスを求めていることが分かった」と、今回の新サービス導入に至る経緯を述べ、「私たちが進化しなければ、ユーザーの方々はすぐにも離れてしまう。そういった危機感を持っている」と語った。(編集担当:滝川幸平)