2013年MotoGP世界選手権第11戦チェコGPは、首都プラハから東南220㎞にあるブルノサーキット(5403m)で行われ、3グリットからスタートしたマルク・マルケス(ホンダ)が、安定した走行で、同僚の2位ダニ・ペドロサ(ホンダ)を振り切り、4連勝を成し遂げた。
優勝したM・マルケスは、ルーキー年間5勝を挙げ、史上初の快挙を打ち立てた。3位はポールショットを奪いM・マルケスと壮烈な首位争いを演じホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)、4位は7番グリットから追い上げたバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)5位はアルバロ・バウティスタ(ホンダ)が入った。
レースは、今にも雨が落ちそうな、どんよりとした曇り空、気温17度、路面温度22度のドライコンディションの中、25人のライダーがスタートした。
スタート直後から波乱含みの様相を呈し、PP(ポールポジション)を獲得したカル・クラッチロー(ヤマハ)、2番グリットのA・バウティスタが後退、代わって5番グリットのJ・ロレンソ、4番グリットのD・ペドロサ、3番グリットのM・マルケスのビッグ3が、トップグループを形成した。
レースはこの3人が終始引っ張る形で展開した。オープニングラップで、J・ロレンソが、2位D・ペドロサ、3位M・マルケスに1秒差以上をつけ、好調さを見せつけた時は、だれもがこのまま優勝かと予想した。
しかしそうはさせなかったのが好調なM・マルケスだった。2位のD・ペドロサをあっさり抜き、残り7周目で、J・ロレンソと壮絶なデットヒートを演じ、大観衆を沸かせた。
最後にはM・マルケスがJ・ロレンソを抜き、首位に立った。ホワイトフラッグが振られる中、そのままフィニッシュした。
J・ロレンソはD・ペドロサに抜かれ3位となった。4位に入ったベテランライダーV・ロッシは、7番グリットから追い上げ、ベテランの意地を見せた見事なレースだった。
ポイントランキングは、優勝したM・マルケスが、2位のD・ペドロサに26ポイント、3位のJ・ロレンソに44ポイントの差をつけ、首位をキープした。(編集担当:犬藤直也)