J・ロレンソ(ヤマハ)2戦連続3勝目 MotoGP

2013年06月17日 18:16

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新ヘルメットのカラーリングデザインを担当したダウン症の女性と共に、表彰台で勝利を喜ぶホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)

 最高峰のロードレース モトGP第6戦が、スペイン第2の都市、バルセロナの郊外、カタル―二ャ・サーキットで開催され、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)が優勝、今季2戦連続の3勝目、通算26勝目を挙げた。カタルーニャGPでは2年連続の優勝となる。

 2位は、通算200戦目となったダニ・ペトロサ(ホンダ)1.763秒差。3位は、今季5度目の表彰台となったマルク・マルケス(ホンダ)で0.063秒差。

 7番グリッドからスタートしたバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は5.874秒差の4位。ステファン・ブラドル、ブラッドリー・スミス、アンドレア・ドビィツィオーゾが続いた。なお日本の青山博一(FTR)は、15日のフリー走行で、転倒、左手指負傷のため欠場した。

 レースは、気温31度、路面温度52度、厳しいドライコンディションの中、24人のライダーが、9万1000人の声援を受けスタートした。

 スタート直後、3番グリットのロレンソが素晴らしい動きでホールショットを奪い、ポールポジションのペドロサを抜いてレースの主導権を握った。厳しいドライコンディションに転倒リタイヤが続出した波乱含みのレース展開であった。

 まずオープニングラップで、4番グリットでスタートした、アルバロ・バウティスタが2戦連続で転倒リタイヤ、続いて4番手走行中のカル・クラッチロー、5番グリットのニッキ―・ヘイデン、8番グリッドのアンドレア・イアンノーネといずれも10コーナーで転倒が続いた。

 そんな中レースを終始引っ張ったのはロレンソ。安定したラップを刻み、2位のペドロサを徐々に引き離していく。3位の若きライダー マルケスがペドロサを抜こうと懸命に仕掛けるが、抜けないまま終わったのが印象的であった。

 路面温度52度と言う相当高いドライコンディションは、ライダーたちを苦しませ高度なタイヤマネージメントが要求されるレースである。それを、優勝したロレンソは見事自分のペースを守り、安定した走行で走りきった。まさに彼のテクニックの勝利であった。

 ポイントスタンディングは、ポイントリーダー ペドロサは20点を加点し、首位をキープ、2位ロレンソが7ポイント差に迫った。マルケスは、30ポイント差で3位を維持した。(編集担当:犬藤直也)