第9戦アメリカMotoGP 史上最年少初の連続優勝マルケス

2013年07月22日 13:38

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優勝したルーキーのM・マルケス(中央)、2位S・ブラドル(左)とホンダ勢の表彰台独占を阻止したヤマハのV・ロッシ(右)

最高峰の二輪ロードレース第9戦アメリカGPが、7月22日、米サンフランシスコ南東の丘陵地にあるラグナ・セカ レースウェイ(3610m)で行われ、ルーキー マルク・マルケス(ホンダ スペイン)が、安定した走行で、史上最年少での連続優勝を果たした。

 2位は今季ドイツ勢では初めての表彰台を勝ち取ったステファン・ブラドル(ホンダ ドイツ)、3位は、“走る伝説”こと、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ イタリア)が連続表彰台に輝いた。

 4位は、A・バウティスタ(ホンダ スペイン)、5位D・ペドロサ(ホンダ スペイン)6位J・ロレンソ(ヤマハ スペイン)7位C・クラッチロー(ヤマハ イギリス)の順で入った。チャンピオンシップランキングは、1位M・マルケス2位D・ペドロサ3位J・ロレンソ4位V・ロッシ5位C・クラッチローとなった。

 レースは、気温23度、路面温度49度のドライコンディションで、23台のマシーンがスタート、初のPPを確保したS・ブラドルが好スタートを切り、トップに立った。フロントローのM・マルケスはスタートに失敗、代わって4番を確保していたV・ロッシが2位につけ、3位M・マルケスの順で続く。

 このラグナ・セカ サーキットは、高速コース、短いストレートでつないだアップダウンの激しいコースで知られており、数々の名勝負を産んだコース。

 M・マルケスは4周目の‘コークスクリュー’で2位のV・ロッシをパス。その後、しばらくトップのS・ブラドルとのランデブー走行が続いていたが、19周の最終コーナーで、M・マルケスが絶好のブレーキングでS・ブラドルをインから抜きトップに立つとそのまま安定したタイムを刻みフイニッシュした。

 レースを盛り上げたのは、3位V・ロッシと4位A・バウティスタの表彰台争い。何度もA・バウティスタがインを突くがV・ロッシがそれを許さない。これでA・バウティスタが3位に入ると、このレース、ホンダ勢の表彰台独占となる。ヤマハとしては絶対阻止しなければならない。それを見事V・ロッシが阻止した。

 また、アッセンで骨折し先週再手術をしたばかりのヤマハのJ・ロレンソも健闘した。ラグナ・セカのコースは負傷中のJ・ロレンソには非常に厳しいコースにも関わらず6位入賞でポイント獲得。諦めない姿勢は、まさにマン・オブ・スチール(鋼鉄の男)の異名通りの活躍ぶりであった。

 優勝したM・マルケス談「ここへ来る前、難コースと聞いていたので、こんなに簡単に優勝できるとは思わなかった。フルタンクのスタートだったので出遅れた。トップに立って、安定した走行になり、優勝できた」。(編集担当:犬藤直也)