女性向け医療保険好調を持続

2013年09月07日 20:20

 保険業界は今、女性をターゲットにした医療保険商品の販売に積極邸に動き出した。働く女性が最近急増しており、このため女性特有の病気に対する関心が高まり、販売は好調を維持している。

 女性特有の子宮がんなどに掛かった場合の保障が、手厚いのが特徴となっている。そのため保険会社の間で、新たな商品の開発、サービス面の充実などの動きが活発化しているというのが現状と言えよう。

 女性専用保険に入ると、子宮がん、子宮内膜症、子宮外妊娠と言った女性特有の病気のほか、乳がんで入院しても、通常の医療保険より多い入院給付金を受け取れるのだ。これらの商品は、医療保険に強い、新興の生命保険会社や外資系生保、損害保険会社傘下の生保などが販売している。

 生保各社が販売する、女性専用の医療保険の主なものは、オリックス生命保険の「新キュア・レディ」これは通常の病気の場合の2倍の保険金が受け取れる。

 東京海上日動あんしん生命保険は、乳房再建も保障「メディカルkit女性プラン」。NKSJひまわり生命保険は、3年ごとに生存給付金を支給「フェミニーヌ」。メディケア生命は、若年層向けの保険料が安い「メディフィットA」。退院後の通院給付特約があるメットライフアリコ生命の「優しく備える医療保険」。保険料が低水準のアメリカンファミリー生命保険(アフラック)「ちゃんと答える医療保険レディースEVER」などがある。

 現在女性の生命保険の加入率は増加傾向にある。生命保険文化センターの調べでは、2010年には女性の生保加入率が81.4%となり、初めて男性(79.9%)を上回った。

 来年度以降には規制緩和により、不妊治療に掛かる費用を補償する保険が解禁される。最近では、出産年齢の上昇傾向が続き、高額な不任治療への需要が増えるとみられるため、今後も女性をターゲットにした、保険の新商品が相次いで発売されそうだ。だからと言って、安易に女性向けの保険に入るのではなく、一般の医療保険と比較して、保障や保険料の違いを、精査することが重要と言えよう。(編集担当:犬藤直也)