ニューヨーク市による2年以上に及ぶ厳しい選考過程を経て、世界中の競合車から、次世代のニューヨーク市タクシーとして日産の小型商用車「NV200」が選定されたのが2011年5月のこと。
以降、ビジネス、デイリーユース、レジャーなど、あらゆるシーンでマルチパーパスな活躍をする「NV200」は日本でも人気モデルとなり、日産はニューヨーク・モーターショーをはじめとする世界各地のイベントで、そのコンセプトモデルの公開を行なってきた。一方、米国現地NYでは今秋の運用開始に向け、ニューヨーク市やタクシー会社、ドライバー、利用客など関係者との継続的な話し合いと車両の改善を図ってきた。そして、いよいよ10月末に現地でデビューし、街を走り始める予定だ。NY「イエローキャブ」の車両生産は、メキシコの同社クエルナバカ工場で8月より開始している。
日産は次世代イエローキャブとして運用を開始する「NV200ニューヨーク市タクシー」の量産仕様車を日本で初公開する。場所は、東京・銀座のデパート・ギンザ松屋・1階の特設広場だ。
「NV200ニューヨーク市タクシー」は、同デパートが10月9日より開始するイベント「ニューヨークウィーク」に連動させ、10月9日から15日までの一週間、同店が新規導入するニューヨークのファッションブランドとともに公開する。
日産の「イエローキャブ」の現地での稼働開始時期と、ギンザ松屋のニューヨーク関連ブランドの導入時期が重なったことから、「ニューヨーク」をキーワードに日本国内への発信を行なうことで両社の思惑が一致。今回、異業種間での連携が実現したという。
「NV200」は、日本、欧州、中国、米国など世界40カ国以上で販売。広い室内空間、燃費の良さ、優れた走行性能、デザインなどが高く評価されている。2012年3月には、国土交通省が認定する「標準仕様ユニバーサルデザインタクシー」の1号車に認定された。(編集担当:吉田恒)