つけま・カラコン市場、読者モデルから浜崎あゆみ、倖田來未も参入

2013年10月06日 11:48

若い女性のアイメイクにはもはや欠かせない存在である「つけまつげ(つけま)」と「カラーコンタクト(カラコン)」。以前にもブームはあったが、ここ数年の大きな特徴は、読者モデルがプロデュースした商品がヒットを飛ばしている点だ。

 ブームの先駆けは、雑誌『popteen』の読者モデルだった舞川あいくプロデュースのつけま、「D.U.Pアイラッシュ 舞川あいくコラボ effectシリーズ」だ。2008年に発売され、ギャル風メイクを楽しむ層を中心に流行した。

 2009年には同じく『popteen』出身の読者モデル、益若つばさによるつけまが発売され、さらに大きなブームとなった。それ以降も『popteen』や『egg』『小悪魔ageha』などの読者モデルがプロデュースした商品が次々に発売されている。

 読者モデルが監修した商品は、ファンによる一定の売れ行きが見込める。そのため大小様々なメーカーが参入し、もはや売れっ子読者モデルは必ずつけまかカラコンをプロデュースしている、といってもいいほどだ。

 読者モデルの「お家芸」のようにも思われたつけまやカラコンだが、2011年にはついに、「大物」とのイメージが強かった浜崎あゆみがプロデュースに参入した。エイベックス・マネジメント株式会社とメーカーの企画によって制作されたつけまとカラコンが発売され、ファン層を中心に人気を集めている。

 さらに昨年には、同じくエイベックスの倖田來未がプロデュースしたカラコンが発売となり、すでに75万箱を売り上げている。今年5月には彼女がプロデュースしたつけまつげも発売された。

 読者モデルから始まった、つけま・カラコンのプロデュースブームだが、ともにエイベックス所属の大物歌手、浜崎あゆみと倖田來未が参入したことで、市場はいったん成熟段階に入ったようにもみえる。プロデュース商品も似たようなものが溢れ、市場はやや飽和気味だ。

 各メーカーは未開拓の領域がなくなるまで、新たなプロデュース先を求め続けるのだろうか。それとも別のマーケティング戦略を模索するのだろうか。つけまとカラコン市場の今後に注目である。(編集担当:北条かや)