ユニチカグループ、ベトナムに衣料用繊維素材などの生産販売会社を設立

2013年10月21日 08:28

 ベトナムの人権費は、中国の約6割程度といわれており、そういった要因もあり、キャノン<7751>、パナソニック<6752>、ホンダ<7267>、トヨタ<7203>、富士通<6702>、日本電産<6594>、マブチモーター<6592>など約940社がベトナム現地に進出している。

 またジェトロ(日本貿易振興機構)は、ベトナム貿易促進庁(VIETRADE)との共催により、5回目となる「ハノイ部品調達展示商談会」を先月開催しているが、来場者は3日間で1万3,000人に到達し、商談件数も3000件超える盛況ぶりであったという。そういった意味でも、今後ますますの発展が見込まれるマーケットであることに間違いはないだろう。

 ユニチカ<3103>グループのユニチカトレーディングは、衣料用繊維素材および製品の生産、販売、ならびに産業資材の販売を行う新会社「ユニチカトレーディング・ベトナム」をベトナム社会主義共和国の首都ハノイ市に設立した。

 衣料ビジネスにおいて、最大の生産拠点としてきた中国から、コストアップ等の要因により新たな生産拠点を東南アジア諸国連合(ASEAN)に求める動きが加速している。また、これからの成長市場として、販売面においても重要なポジションを占めると判断したことから、同社はベトナムに現地法人設立の決断を下した。
 
 新会社では、ユニチカグループの長期ビジョン「ビジョン2020」で掲げる「グローバルな事業展開」を推進すべく、潜在的なポテンシャルの高いベトナムにおいて、衣料繊維分野を主力とした海外事業の拡大を図っていく。また、ユニチカグループ企業との連携を強め、産業資材分野の可能性を探索し、事業拡大に向けたビジネスの構築に取り組んでいくとしている。

 新会社の名称は、UNITIKA TRADING VIETNAM COMPANY (ユニチカトレーディング・ベトナム)。資本金は36万ドル(約3600万円)で、ユニチカトレーディングの100パーセント子会社。(編集担当:久保田雄城)