NTTコミュニケーションズは、196の国と地域にネットワークサービスやクラウド型マネージドネットワークサービスを提供しているバーテラ・テクノロジー・サービス(米国・コロラド州)の株式の約100%を約5億2,500万ドル(約515億円)で、また同時に米国のデータセンター事業者のレイジングワイヤ・データセンターズ(カリフォルニア州)の株式の約80%を、約3億5,000万ドル(約340億円)で取得すると発表した。
今後は、NTTコミュニケーションズとバーテラ・テクノロジー・サービスのオペレーション統合によるグローバル一元的なオペレーション体制の推進、サービス統合によるより高度なクラウド型マネージドネットワークサービスの提供、ネットワーク統合によるエリア拡大やスケーラブルな帯域確保などを通じて、グローバルネットワーク事業の一体的提供によるグローバル市場におけるリーダポジションの獲得を目指すとしている。
今回の買収により、グローバルネットワーク事業の一体的提供の取り組みを、同社は2014年度より実施する。まず、オペレーションの統合を図り、顧客への迅速で柔軟なサービス提供や効率的な運営体制を目指していくとしている。
また、レイジングワイヤ・データセンターズを子会社化することで、NTT Comグループとしての米国で提供可能な高品質データセンターのサーバールーム面積が2倍に拡大され、ユーザーのクラウド・データセンターサービスへの旺盛な需要にも対応が可能になる。また、レイジングワイヤ・データセンターズ社による、高信頼・最新鋭のデータセンターを設計・運用するノウハウや特許技術を、NTT Comのデータセンターサービスへ展開し、品質向上を進めていく。
今回の子会社化により、レイジングワイヤ・データセンターズが保有する、米国西海岸サクラメントの2棟、東海岸バージニア州アッシュバーンの1棟、合計3棟の大規模・高品質のデータセンターを加える。これによりNTT Comは「ネクスセンター」ブランドのもと、全世界150拠点以上でデータセンターサービスを提供することが可能となる。(編集担当:久保田雄城)