社民党の吉田忠智党首と又市征治幹事長は29日、原発ゼロ社会を主張する小泉純一郎元首相と会談。それぞれの立場で、原発ゼロへ確信を持って互いに頑張ることで一致したとしている。吉田党首は「小泉元首相が社民党の党首に会って下さったこと自体が大きな連携の一環」と意義を語った。
社民党によると、小泉元首相は「政府に脱原発に向けた政治決断を求めるには世論に訴えるしかない」としたうえで「各政党・政治家それぞれが気概を持って声を上げて世論を喚起していけば世論は必ずそうなる」と提起。「それぞれの立場で各政党が脱原発に向けて努力すべきだ」とするとともに「自分も主張を続けていく」と発言したという。
社民党はフェイスブックで会談の概要について「小泉元首相はなぜ自分は脱原発に変わったかということの中身を話し、最終処分場問題、自然エネルギーと経済・雇用、原発ゼロに向けた連携・協力などについて幅広く意見交換をした」と紹介した。
小泉元首相が「地震大国日本で使用済み核燃料や高レベル廃棄物の最終処分場を作ることは国民の理解が得られない」と語ったことや「原子力発電を続けていくことは無責任であり不可能だ」と話したこと。「再生可能エネルギーというのは地産地消、非常に夢のある発電で雇用も生まれる」と発言したことなどを紹介した。
そして、どのように原発ゼロを実現していくのかについては「世論に訴えるしかない」、「それぞれの立場で各政党が脱原発に向けて努力すべき」、 「自分も主張を続けていく」などと発言して、確信を持ってお互いに頑張っていくことで一致したと伝えた。
小泉元首相は最後に「あきらめちゃだめだよ」「『やればできる』は魔法の合い言葉だ」と強調したことも紹介した。(編集担当:森高龍二)