小泉元総理と脱原発共闘したい 福島社民前党首

2013年10月03日 17:26

 小泉純一郎元総理が原発ゼロに向けて政府が早く取り組むべきなどを講演などで訴えていることについて、菅義偉官房長官は「小泉元総理の発言は承知しているが、政府の立場でいうと、エネルギーの安定供給、エネルギーコストの低減、これらを踏まえた責任あるエネルギー対策の構築を行うというのが、政府としての基本的な考え」と述べた。

 菅官房長官は「それを踏まえて、安倍総理もできる限り原発依存度を減らすといっている」と原発依存度を減らしていく方向性は強調した。

 社民党の福島みずほ前党首は3日、「小泉さんが原発ゼロを訴えているので、脱原発の一点で共闘したい」との考えを示した。

 福島前党首は小泉元総理が使用済み核燃料の最終処分場も決められなくて原発推進なんて出来ないと訴えていることに「その通り」と共鳴している。

 小泉元総理は「今、原発をゼロにする方針を自民党が打ち出せば一挙に脱原発への機運が盛り上がる。再生可能エネルギーを資源にした循環型資源をつくるという夢に向かって結束できる」と訴えるとともに、「原発は事故が起きれば人の健康、農水産物、地域への影響がはかり知れず、民間会社では負担しきれない」とした。「原発のコストほど高くつくものはない」とも語った。その事実は東電福島第一原発が皮肉にも立証している。(編集担当:森高龍二)