JAL(日本航空)<9201>は、機内インターネットを国内線で初導入し、国内機内インテリアを全面刷新する。
機内インターネットのサービスの対象となる機材は、ボーイング777、ボーイング767、ボーイング737の3種類で、合計77機。サービスは2014年夏からの導入を予定している。無線LAN対応端末や接続施設の増加を背景に、機内でもクオリティの高い通信環境を望む乗客のニーズを受け、より快適に、より便利に、空の旅を楽しむためにJALは導入を決めたとしている。米国のgogo社の衛星接続サービスを利用する。利用は有料だが、金額は未定。国内線での機内インターネットサービスは、他社に先駆けてこれが初となる。因みにANA(全日空)<9202>・広報室によると、現時点で国内線の機内インターネットサービス提供の予定はないとのことだ。
また、JALは「上質な移動空間」をテーマに全クラス本革仕様のシートとLED照明を採用するなど、国内線の機内インテリアを全面刷新する。普通席には新型スリムシートを導入し、乗客の快適性の向上を図る。対象機材、数は上記の機内インターネットのサービスと同じ。座席は高級車などのシートに採用されている本革を、クラスJおよび普通席のシートカバーに採用し、すべての座席を、本革仕様の上質感のあるシートに刷新する。さらに、カーペットもリニューアルして機内インテリア全体をカラーコーディネートする。普通席は「居住性と快適性の向上」をコンセプトに、シートのスリム化を実現し、足元スペース(ひざ回り)を現行座席から最大5センチ拡大する。またクッション形状の工夫により、着席時に安定感が向上している。地球環境に配慮し、座席重量を軽量化することで、消費燃料の削減を実現する。クラスJ座席はちょっとゆったりとしたくつろぎの空間を、手軽に気軽に味わえる」をコンセプトとして、本革仕様のシートに変更して、上質な空間としてリニューアルする。
それに加え、機内照明のLED化して、「空気のような照明」をコンセプトに、フライト中の時間や季節に応じた機内照明環境を演出し、時間とともに移ろう自然のリズムを通じて、くつろぎと日本らしさを感じられるとしている。(編集担当:久保田雄城)