辺野古移設 普天間固定化回避が全ての前提

2013年11月06日 07:24

 小野寺五典防衛大臣は普天間飛行場の代替施設を名護市辺野古に建設することについて、5日の記者会見で「基本的に全て、キャンプ・シュワブ沖への今回の基地移転についても、あくまでも普天間飛行場の固定化をしないことが全ての前提」と普天間飛行場の固定化回避と負担軽減の観点であることを強調した。

 小野寺防衛大臣は「とにかく普天間飛行場の固定化はあってはならないということが重要なことだと思っている」と重ねて、普天間飛行場の移設で、辺野古への建設に理解を求めていく姿勢を示した。

 沖縄県の仲井眞弘多知事は1日の会見で、辺野古の埋立てを知事が承認しなければ普天間の固定化につながるとの声が政府内にあると記者団から、その受け止めを聞かれ「固定化ということを軽々使うのは自分が無能だという表現だ」と批判していた。

 一方、辺野古沖の埋立て申請について承認するかどうか、知事としての判断時期について「名護市長選挙(1月19日)の前に判断するのか、選挙後か」と記者団に聞かれ、仲井眞知事は「承認するか、しないか、中間の判断になるかもしれないが、選挙前か選挙後になるかは、事務方の報告を聞いてからになる」と見通し自身が12月に入らないと判断できない状況にあることをうかがわせている。(編集担当:森高龍二)