前週末15日のNYダウは85ドル高。3日連続で史上最高値を更新し16000ドルの大台まであと39ドル足らず。ニューヨーク連銀製造業景気指数、鉱工業生産指数が市場予測を下回って悪化しても、高級デパートのノードストロームの決算が悪くても、マーケットが金融緩和長期化期待で盛り上がる「イエレン相場」にはかなわない。25日朝方の為替レートは、ドル円は100円台前半、ユーロ円は135円台前半で、ユーロ高が進んだ。
週明けの日経平均は87.32円高の15253.24円で始まる。さっそく利益確定売りのアゲインストの風が吹き15106円まで下げるが、20分ほどで反転して始値を上回り15273円まで伸びる。強いトレンドが継続しているかと思いきや、午前10時台前半には前日終値付近まで100円を超える下落を喫する。上海、香港市場の続伸スタートで戻しても上値が重いまま前引けというせわしない展開。一気通貫で1週間で1079円、7.7%も上昇した後だけに、上がれば高値警戒感で押し下げられるが、下げればすかさず押し目買いが入るというデリケートな相場が続く。
後場はやや落ち着きを見せ、午後1時台前半はおおむねプラス圏の40円高以内の小幅高で推移していたが、1時30分すぎからマイナス圏に沈む。2時台は15200円近辺まで戻しても、為替のドル円がたびたび100円を割り込むようになったために再びマイナス圏に落ちるなど出入りが激しい。日経平均はマイナスでも、時価総額が大きい金融関連銘柄が堅調のせいかTOPIXはほとんどの時間プラスのままで、先物の売りが断続的に出て日経平均だけが下がっていた。2時40分頃から終値をプラスにしようと猛チャージをかけるがあと一歩及ばず、1.62円安の15164.30円で3日ぶりに小反落。日中値幅は167円あった。TOPIXは+2.63の1241.67と手堅くプラスでまとめて3日続伸。売買高は28億株、売買代金は2兆4854億円だった。
東証1部の値上がり銘柄は809、値下がり銘柄は789と拮抗したが、業種別騰落率はプラス20業種、マイナス13業種。プラス上位セクターはゴム製品、その他金融、保険、銀行、証券、鉄鋼など金融系が多かった。マイナス下位セクターは空運、倉庫、陸運、鉱業、ガラス・土石、非鉄金属などだった。
日経平均225種も上昇110銘柄、下落100銘柄と近い数字。プラス寄与度1位は+4円のブリヂストン<5108>で、終盤の105円高・高値引けでゴム製品セクターを業種別騰落率トップに押し上げた。電通<4324>と同率で2位は+3円のファーストリテイリング<9983>。マイナス寄与度1位は-10円のKDDI<9433>だった。
メガバンクの三井住友FG<8316>は90円高で年初来高値を3日連続で更新。みずほ<8411>は2円高、三菱UFJ<8306>は6円高で、それぞれ売買高1位、2位を占めた。その他金融セクターが好調で、オリックス<8591>は44円高で年初来高値更新。オリコ<8585>は19円高。アイフル<8515>は26円高だった。第一生命<8750>が5円高など保険セクターも堅調だった。