東京モーターショーでの、ホンダのブーステーマは「枠にはまるな。」。これは常識や前例にとらわれない、ホンダのモノ作りに対するコダワリと強い信念を表しているもの。
今回、ホンダではワールドプレミアの6台、ジャパンプレミアの17台を含め、全39台を展示していて、二輪メーカーの中では最多を誇るもの。その中で、ステージ上で披露されたのが、『GOLDWING F6C』だ。
ベースとなっているのは、国内販売されている中で最大級の排気量を誇り、量産車で世界初のエアバッグを搭載したことでも話題になった『GOLDWING』。パワートレインは、排気量1832ccの水平対向6気筒を採用し、ボディサイズは全長2475×全幅945×全高1150ミリと、ベースモデルの『GOLDWING』と比べて、全幅こそ同サイズながら、全長で155ミリ短く、全高で375ミリ低い。またハンドル周りがスッキリしたぶん、マッシブなフォルムがあらわになり、ロー&ロングのトライアングルプロポーションで、車両重量は400kgを切ると思われる。市販予定とされているが、『GOLDWING』の価格が230万以上するので、価格も気になるところ。
排気量が1832ccというのは、単純に比較しても、ホンダの『FIT』を上回るサイズ。こんなストリート・マッスル・クルーザーを販売するホンダの姿勢は、まさに「枠にこだわるな。」だ。ホンダにとって、今年は四輪販売50周年の記念の年でもあり、ハイブリッドスポーツの『NSX CONCEPT』や『Honda S660 CONCEPT』といった魅力的なクルマを発表している。ホンダのコーポレートスローガンである「The Power of Dreams」を原動力に、これからも世界に新しい喜びを提案してくれるだろう。(編集担当:鈴木博之)