若者を中心に利用者の多い「カメラアプリ」。中でも今、最も人気を集めているのは「LINE camera」だ。
MMD研究所によると、スマホをもつ18歳以上の男女のうち、96.7%がカメラ機能を使っている(※注)。そのうち、有料または無料のカメラアプリをダウンロードしている人は6割。一番利用されているのは「LINE camera」で38.8%、次いで「Instagram」と「無音カメラ」がそれぞれ20.5%の順となった。
2012年にリリースされた「LINE camera」は、ブラウンやコニーといった人気キャラを含むスタンプが1000種類以上、押し放題。ユーザー数は急増しており、11月15日時点で、世界210カ国の5500万人が利用している。
今回「LINE camera」と2倍以上の差が付いた「Instagram」は、2010年にリリースされた“古参”だ。 レトロで暖かみのあるフィルタ効果で写真をカスタマイズできる。ユーザー数は世界各国で、1億3000万人にのぼる。
同サービスを開発したのは、83年生まれの若きプログラマー、ケヴィン・シストロムだ。独学でプログラミングを学んだ後、Google社でGmailの開発などに関わった天才肌。友人と起業してリリースした「Instagram」が大ヒットし、12年9月、同サービスはFacebookに約7億3600万ドルで買収された。
iPhoneアプリのレビューサイト「アプリヴ」には、カメラだけで1200件以上のアプリが登録されている。競争は厳しいが、一度ヒットすれば大きな利益をもたらすのは確かなようだ。(編集担当:北条かや)
(※注:「スマートフォンのカメラアプリに関する利用実態調査」。調査期間は2013年11月14日~16日。対象はスマートフォンを所有している18歳以上の男女558人。スマホでの写真撮影頻度については、「よく撮影する」が28.7%、「時々撮影する」47.8%、「あまり撮影しない」20.4%となっている。)